冷静と情熱のあいだ

親になり、自分と向き合い始めた2児の母。シンプルなことを難しく考えがち。

実家での暮らし

22歳。
大学を卒業して就職すると同時に
東北地方へ配属となり、家を出た


もう15年以上前のことになる


20年以上過ごした
実家での暮らしを
思い出そうとしてみたのだけれど


思い浮かぶのは
嫌な記憶ばかりであることに気づいた


楽しかったことも
きっと、あったんだと思う


でも
思い出せない


・・・・・・


"そんなバカな"
と思って、昔のアルバムを開いてみた


中学時代の私の笑顔は
どこか歪で
どんな風に笑ったらいいのか
迷っているように見えた


あぁ、この頃は
家で毎日姉と母が言い合いをしたり
父が拳をあげたり
学校では部活の部長という立ち位置に戸惑い
歯を食いしばっていたもんなぁ…


と、ぼんやりながらも
寂しくて虚しかった気持ちを思い出して
切なくなった


・・・・・・


「え、お母さんのこと嫌いだよね?」


社会人生活も5年を過ぎた頃
通い慣れた美容院の美容師さんに
そう言われ


そのときは
「いやいや、嫌いじゃないですよ!」
と言い返したけれど


のちに


"母を嫌ってはいけない"
という呪いを自分にかけていたことに気づく


好き嫌いでは言い表せない
複雑なものが親子の間にはあって


好きでも嫌いでも
どちらでもよいのだろうな、と


思いながらも

自分の子育てと重ね合わせて考える


月曜日の朝。